プロローグ


愛のテディベア
いつもあなたのそばにいて、誰よりも真剣に話を聞いてくれるかけがえのない存在。
そんなテディベアをつくりたいと思っています。
受け取る方の笑顔のために、一針ひと針、心を込めて。
「愛の表現」としてのテディベアづくり、それがリンセイズベアの創作理念です。


リンセイズベアのベアづくり

山川倫生「円形文様図/貝殻と植物」

造形作家がつくるテディベア
リンセイズベアのベアづくりは、わたくし山川倫生(やまかわ・りんせい)が造形の創作活動の中でテディベアの魅力と出会い始めたもの。それぞれのベアは私が掲げる創作テーマのひとつ、「愛」を表現した作品です。
そのベアの目をあなたが見つめるとき、私が託したメッセージをきっと感じ取っていただけることでしょう。

山川倫生のグラフィック作品はこちら(YAMAKAWARINSEIウェブサイト)

理想のベアをかたちに
美しいフォルムや触れたときの感触など、わたし自身が理想とするベアをかたちにしました。擬似骨の埋め込みやフェルト鼻の採用も、そのために考えた独自のもの。選び抜いた材料もその魅力を一段と際立たせています。

目には見えない「何か」のために
わたしのベアづくりでは縫い目の美しさなど、表からは見えない部分にもたくさんの手間と時間をかけています。そうして出来上がったベアからは何か特別な雰囲気が放たれるからです。
目には見えず、言葉でも表すことができない「何か」。それこそがわたしの最も表現したいことであり、大切にしているものなのです。

リンセイズベアのベアたち

それぞれに違う表情、違う個性。その中に運命のベアが
わたしのベア作りはすべての工程が手作業。衣装以外はミシンも使いません。
それ故たとえ同じ型紙、同じ材料を使っていても、決して同じベアにはなりません。それぞれに違う表情、違う個性が与えられていくのです。
そうして生まれたベアたちの中に、あなたの心の奥深くに語りかけてくる子がきっといるはず。
それこそが運命のベア。ぜひ見つけてください。

エピローグ

テディベアが私に与えてくれたもの
最初に作ったベアは、うまく作れず何度も何度もやり直したため、よれよれ・しなしなの哀れな姿となってしまいました。
それでも、ようやく出来上がった嬉しさにそのベアを抱きしめたときには、子どものいない私が初めて自分の子どもを抱いたような、そんな気持ちを味わうことができました。
新たな体験や人との出会いなど、これまでの創作活動では決して得ることがなかった多くの喜びをベアが私に与えてくれたのです。
中でも一番大きな喜びは、誰かに喜んでもらえるということの喜び。
私が作ったベアを抱きしめて幸せそうにしている人を見るとき、私も幸せな気持ちになります。
そして、それこそが今の私を創作に向かわせる最も大きな力になっているのです。

倫生